<2006年築城基地航空祭特別編>


2006/11/26

 初期の公開日は11月12日だったが、後日26日に変更。
 今年は横田のオープンしか参加出来なかったので、ちょっと遠いが参加してみることにした。

 築城のゲートオープンは例年早い。8時のプログラム開始に先立って、7時にはオープンする。

 まだ薄暗いにもかかわらず、臨時停車の特急電車から降りた人々が臨時改札をぞろぞろ通過してゆく。7時少し過ぎ。天気が悪いのが気にかかるが人込みに紛れつつゲートを目指す。
 築城は入間ほどではないが、自衛隊基地の中では駅に至近。なのでアクセスは抜群。もっとも、普段の撮影地である「堤防」ポイントへ行くにはかなり歩かなければならないが・・・

 ゲートをくぐりいざ中へ!
 ゲートガードのF−1を見に行きたい衝動に駆られたが、ここはガマンしてエプロン地区へ。すでに活況を呈している露天街を抜けてゆくと程なくエプロン地区。西側からのアクセスになる。

 すでに人だかり。なんじゃこりゃ??と思ったら、人の層は意外と薄く、ロープでまだ入場が規制されているだけだった。エプロン地区の開放はまだのようなので人込みの中で待つ。
 7時半開場。いっせいに駆け出す観客。展示飛行のときに良いポイント取ろうと必死の人々。こちらはまず人の少ない内に展示機を網羅する腹づもりなのでそっちの集団には目もくれない。


<展示機の一覧>
エプロン西側より順に

・T−4 36−5707(6SQ:築城)
・T−7 36−5906(12SQ:芦屋)
・T−400 51−5058(41SQ:美保)
・U−125A 32−3021(芦屋救難)フライト後展示
・UH−60J 08−4572(芦屋救難)フライト後展示
・E−2C 53−3452(飛行警戒監視隊:三沢)
・F−2A 53−8535(6SQ:築城)
・F−15J 32−8819(304SQ:築城)
・RF−4E 57−6906(501SQ:百里)
・F−4EJ 57−8360(301SQ:新田原)
・SH−60J 8290(HS−124:大村)
・UH−1J 41888(西部方面ヘリ隊:目達原)
・OH−6D 31275(第3対戦車ヘリ隊:目達原)
・PITTS S−2 JA11AR
・T−4BI #1 46−5725(11SQ:松島)
・T−4BI #2 46−5726(11SQ:松島)
・T−4BI #3 46−5730(11SQ:松島)
・T−4BI #4 46−5729(11SQ:松島)
・T−4BI #5 46−5804(11SQ:松島)
・T−4BI #6 46−5805(11SQ:松島)
・T−4BI 予備 46−5728(11SQ:松島)
・F−15DJ 32−8082(304SQ:築城)フライト後展示
・F−2A 43−8530(6SQ:築城)フライト後展示
・UC−12F 3558(岩国BF)
・C−1 18−1031(402SQ:入間)
・U−4 85−3235(総飛:入間)
・P−3C 5097(VP−6:厚木)
・CH−47J 67−4495(春日ヘリ輸空隊)

<格納庫裏:コックピット展示>
・F−2A 43−8528(6SQ:築城)
・F−15J 92−8908(304SQ:築城)


 エプロン開放と同時になだれ込みまずは一巡。フライト等のタイミングで撮影時刻は前後しているが、上のリストに沿って順に展示機を掲載する。

 T−4#707。部隊マークからもわかるとおり、F−2Aを運用する6SQの機体。

 芦屋から飛来のT−7、12SQ所属機。

 美保の41SQ所属、T−400。美保でしか見れない機体なので基地祭のときでもないと中々・・・。

 芦屋救難隊のU−125A、救難デモを行った後地上展示された。

 同じく、芦屋救難隊のUH−60J。デモ後に展示。航空救難は悪天候時にこそ威力を発揮するので、この天候は彼らの技量を見せ付けるには格好のシチュエーションだったのではないか?というか、彼らにしてみればこの程度の雨風は「ぬるい」もんだろう。

 三沢のE−2C。ちょっと、警備の人が・・・・・・

地元築城の6SQ所属F−2A。F−1に替わって今後の主力機材。

 同じく築城、304SQのF−15J。天狗のマークが特徴。

 茨城県百里から来た501SQのRF−4E。EJを改造した機体ではなく、マクダネルダグラス製の純然たる偵察型。

 宮崎県新田原から飛来した蛙マーク301SQのF−4EJ。二種のファントムを並びで同時に楽しめるチャンスって、あまり多くない気がする。

 長崎県大村から飛来のHS−124所属、UH−60J。

 目達原の西部方面ヘリ隊所属UH−1J。常連さん。

 こちらも常連、目達原の第3対戦車ヘリ隊のOH−6D。せっかくなのでAH−1も一緒に来てくれれば良かったのに。

 ピッツS−2。御存知エアロックの機体。今回唯一の民間機。

 ブルーインパルスT−4の列線。この辺りはさすがに観客が多い。写真手前が1番機、以降奥に向かって2、3、4、5、6、一番奥は予備機。

 フライト後に展示された304SQのF−15DJ。

 こちらもフライト後に展示された6SQのF−2A。

 岩国から飛来のUC−12F。今回唯一の米軍参加機。三沢のF−16は期待してたんだけどなぁ・・・

 入間402SQのC−1。見慣れた機体だが一応。

 入間、総隊飛行隊のU−4。これも見慣れた機体。でも、こちらの地元の人にとってはあまり馴染みのない機体なんだろうね。

 厚木VP−6のP−3C。なんだかぱっとしない塗装だよなぁ。

 春日基地からのCH−47J。この後、雨が降ってきて稼動部分はビニールシートで覆われてしまった。綺麗に撮れたのはこの一瞬だけだったな。

 という感じの展示機一覧。


 フライトは予定通りに8時、F−2A、F−15J/DJの二機ずつの航過飛行から開始。しかし、すでにこの時点でF−4とT−7のフライトはキャンセルが告げられている。どちらもリモートなので難しいのだろう。
 会場上空を1機ずつフライパス。各機とも脚を出して低速でのフライパスだが、最後のF-15だけは会場上空で翼を振ってパスしていった。
 8:50からUH−60、U−125の救難デモ。ホバリング開始から救助、再発進まで5分程度。最後に回ってきてお辞儀したりくるくる回ったりはヘリ展示の定番。
 でも、こーゆーのは動画で残さないと面白くないんだよなぁ。

 雨に降られて15格納庫に避難する人々。

 格納庫内では愛好会の方々の写真展示がされていた。雨が止むまで鑑賞。
 9:30バーナーオンでF−2Aが二機離陸。模擬射爆とか、機動飛行が計画されていたが、一機ずつがフライパスしただけで終わり。
 直後のF−15も一機ずつフライパスで終わり。


 ここからは展示機の細部写真とか。

 E−2Cから。エンジン、翼折り畳み機構、ロートドームのアップ。

 斜め前から。

 真正面から。

 機首アップ。

F−2A#535。機首アップ。

 F−15J#819の真横。

 #819、インテークから機首部にかけて。

 #819、斜め前から。翼下にAIM−9サイドワインダーがぶら下がっている。

 #819左前から。前脚の前にあるのは乗降用のステア。こちら側にもAIM−9が2基。合計4基搭載されているということだ。

 #819、機首部アップ。

 RF−4Eの機首アップ。ファントムにはシャークティースがよく似合う。

 機首アップもう1点。ちょっと正面よりから。

 RF−4E、機首カメラ部と前脚を。バルカン砲が無い変わりにカメラを搭載。カメラのフェアリングはバルカンに比べて短いので、前脚扉も形状も違う。
 前脚のトーションリンク(タイヤの上の逆くの字のリンク)が斜めに付いているのも本機の特徴。

 F−4EJ#360の機首アップ。こちらは戦闘機型なので当然バルカン砲を装備している。

 T−4ブルーインパルスの1番機、#725。

 1、2番機。間隔が短いのと、距離があるので一機ずつ撮るのは難しい。

 3、4番機。

 5、6、予備機。結局、ブルーは5番機のみが天候調査に飛んだだけで、展示飛行は実施しなかったそうだ。

 UC−12F、機首アップ。

 P−3Cの機首アップ。

 オープニングの展示飛行後、並んで展示されたF−15DJとF−2A。6SQと304SQを擁する第8航空団は空自唯一のコンポジットウイング(混成航空団)でもある。

 #530の機首アップ。

 #530の横。

 #082は展示スペースの関係でこんな写真しか撮れなかった。

 格納庫裏ではF−2とF−15のコックピット展示がおこなれていた。何れも長い列が出来ていたが、それでも首都圏の基地なんかよりは時間をかけずに見れたんじゃないだろうか??

 F−2A#528、翼端のミサイル懸架装置。

 主翼下、パイロンと増槽のアップ。

 尾翼周り。部隊マークも。

 エキゾーストを。エアブレーキも少し開いている。

 ドラッグシュートのアップ。

 左後ろから。

 同じく、コックピット展示されていたF−15J#908の尾翼を。

 増槽とパイロン周り。

 主翼端。エルロンとか。

 尾翼周り。

 後方より。

 エキゾースト部アップ。

 増槽、レール。

 前脚。図体の割には細くて華奢な感じがする。

 主脚アップ。


 ここからは施設とか。


 何の変哲も無い格納庫。304SQのF−15用。基地祭では音楽祭用の施設して使用されていたが、大半は雨宿り用として混雑していた。

 中の様子。
 
 6SQ飛行隊隊舎。エンブレムも掲出されていた。

 SAM。短距離用の地対空ミサイル。

 レーダー。上のSAMとセットで使用されるのだろう。

 対空機銃。エースコンバットシリーズで言うところのAAガンに当たる代物。

 せっかくなので大きめの画像で。3台ばかり展示してあり、実際載せて操作もやらせてもらえた。って言っても、くるくる回ったりするだけで、射撃は出来るわけじゃないけど。

 対空兵器としては有名な「パトリオットシステム」。通称として「パトリオット」として呼称されるが、一連の装備をひっくるめてのシステムが本来の姿。

 ミサイル発射機とレーダー。

 12歳(だったかな?)以下の子供の遊覧用に用意されていたバス。見ての通り「ネコバス」

 新幹線つばめも。他に機関車トーマスバージョンとかもあった。

 タワー下の草地に佇む、神風特攻隊「菊水」部隊の碑。海軍爆撃機、銀河を使用しての特攻部隊であった。


<ゲートガード>

 F−1#277。もっとも新しい展示機。F−1の最終号機で、もっとも新しいF−1とも言える。2006年3月9日のラストフライトまで使用された、最後のF−1、6機のうちの1機。

 同じく#277の機首アップ。

 F−1任務完了記念「見敵必殺」の碑。

 アップでF−1と一緒に。

 T−33A#627。T−33なんて久し振りに見たな。

 F−86Dセイバードッグ。

 胴体下のロケットランチャーポッド。全天候性レーダーを積んだお陰で、機首の機銃が撤去されたD型ではこのロケット弾が主兵装だった。もちろん無誘導。

 マルヨンことF−104J。

 尾翼と部隊マーク。

 フライト状態で展示されるF−86Fセイバー。


 そんな感じで、フライトは殆ど無い寂しい航空祭になってしまったが、初の築城参加ということで収穫もたくさんあった。
 惜しむらくはF−1の用廃機展示が皆無だったこと。西奥のエプロンにはF−1ないしはT−2の尻尾が何機か見えていたので、まだ完全に解体されてはいないと思うのだが・・・
 次回は是非とも晴天の下で参加したいものだ。ま、一応、飛んでくれたしね。

2006/11/30 UP DATE


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