横田・日米友好祭2006


 2006年8月19、20日と恒例のオープンハウスが開催された。二日目の20日に参加したのでレポートを紹介する。


 朝8時前にゲートに到着。すでに10数人の来場者がおり、最後尾に並ぶ。ちなみに、ゲート横、国道16号線に沿って並んだが、ゲートオープン時には信号を渡って来る連中に先を越され、並んだ意味は全然無かった。まぁ、イベント慣れしてない奴らばかりなのでその辺は目をつぶろう。いろいろマナーの悪いところも散見できたが、それも雰囲気を壊すのでここでは書かない。
 取り敢えず、9時に入場。最近は荷物検査するのだが、難なくパス。奥に進み、エプロン地区へ。露天なんぞには目もくれず、航空機展示エリアへ。
 滑走路側、手前のA−10から順次撮影を開始する。
 ここで本日の展示機一覧を掲出しておく。
<滑走路沿い南端より>
1  OA−10:OS AF80 177
2  OA−10:OS AF80 163
3  F−16C:OS AF88 536
4  F−16C:OS 51ST FW AF80 2020
5  F−15DJ:303TFSQ 32−8080
6  F−16C:WP AF86 301
7  F−16C:WP AF86 335
8  F−15C:ZZ 67TH FS AF78 0512
9  F−15C:ZZ 67TH FS AF78 0538
10 F−18C:VFA−97 #211 163502
11 F−18C:VFA−97 #203 163762
12 EA−6B:AC VAQ−130 #500 162938 CVW−3/CVN−75
13 E−3:ZZ AF78 0577
14 U−2S:AF68 331
15 KC−135:ZZ AF62 3507
16 KC−10:86−0037
<格納庫側北端より>
17 P−3C:VP−6 5001
18 C−1:402SQ 58−1012
19 UH−60J:松島救難 08−4573
20 UH−60A:24451
21 UH−60K:51−8409
22 UH−1H:JG−1896
23 OH−6D:JG−1213
24 T−7:56−5924
25 T−4:総飛 46−5717
26 LC−90:61−9305
27 U−125A:百里救難 62−3004
28 C−130E:YJ 374AW 2071
29 C−21A:YJ 374AW 40130
30 UH−1N:96614

機体に書かれたレジをメモってきたので、過不足はありますが、ご了承ください。



 OA−10#177。まず真っ先に目に飛び込んでくる機体。

 同じくOA−10#163。

 OSのF−16C#536。AIM−9搭載されていたが・・・・・・キャプティブか?

 同じく、OSのF−16C#2020。4ケタナンバーってちょっと違和感が・・・

 唯一の自衛隊ファイターとなった小松303TFSQのF−15DJ#080。イーグルは米軍と合わせて3機いたが複座タイプはこの一機だけ。入間もそうだが、関東の基地は小松からの飛来が多い。百里にも15はいるのに不思議だ・・・。あと、なぜか複座機が来ることが多い。DJはアラートとかに就かないからかなぁ?

 WPのF−16C#301。腹の下になにか抱えている・・・

 同じくWPのF−16C#335。

 ZZのF−15C#512。嘉手納に展開している部隊なので目にする機会も多いかと。

 ZZのF−15C#538。

 VFA−97のF−18C#211。空軍の基地だから、というわけではないと思うが、最近は海軍系の飛来が少ない気がする。去年はEA−6Bが一機だけだったし。

 同じく、VFA−97のF−18C#203。今回は海軍機が3機展示されたが、反面今回は海兵隊からの参加が無かった。それと、期待していたスーパーホーネットの参加も無し。

 VAQ−130のEA−6B#500。今回の目玉はこれ。これだけを目当てに行ったみたいなもの。

 尻尾のドラゴン・・・・・・・くっ、逆光のせいで!!
 
 ZZのE−3#577。常連だし嘉手納に行けば見れる。そんなに珍しくないけど、好きな飛行機なので大概写真たくさん撮るんだな。

 U−2S#331。ご存知のスパイ機。見当たらなかったので今年はいないのかと思ったら、しっかり来ていた。

 黒いので潰れちゃうね。

 斜め後ろから。細長い胴体、細長い主翼と、画面バランスをとるのに苦労する機体だ。

 ズームすると画質が極端に劣化する。猫さんマークがついているのだが・・・

 ZZのKC−135#3507。給油機は自衛隊で使用していないのでいつも見学に行く。写真の機体はリエンジンされて、CFM−56が搭載されている。上の写真のE−3と比べていただければ、エンジンの形の違いが良く解るかと。
 
 KC−135の尾翼と給油プルーブまわり。

 機内にも入ってみた。後述するKC−10はメインデッキがカーゴ仕様になっていたが、こちらはがらんどう。兵員輸送用の簡易シートがついている。

 KC−135の#2エンジン。CFM−56。国内ではエアバスのA320が同系列のエンジンをつけている。B707やDC−8のリエンジン対策としてかなりの数が製造されたようだ。FADECエンジンらしいがこの機体のものもそうなのかは不明。コクピットをじっくり見れば解るかもしれないが、そんなに長時間見ている暇が無かった。

 KC−135のメインギア。特に、何の変哲も無いかな?ただ、現行の機体に比べたらシンプルなデザインかも。

 TRAVISから来たKC−10#0037。本日の最大型機。そういえば、C−5とかC−17は展示なしだったな。機体自体も居なかったし。

 KC−10のコクピット。ここだけ見たら普通の旅客機だ。

 客席部からサイドカーゴドア越しに外を見る。ここにシートが搭載されている場合は、カーゴの出し入れは出来ないな・・・。逃げる時広くていいね・・・なんて。

 ここだけみるとホント旅客機と変わりが無いけど。オーバーヘッドストウェージビンがないどころか、壁のパネルも必要最低限しかない。それでも、KC−135に比べたら着席環境は雲泥の差だ。

 客席があるのは機体前方の1/4くらいだけ。後ろはカーゴの搭載スペースになっている。縦に何本もあるのが、カーゴコンテナを転がすローラーである。この辺のシステムは民間の航空機と同様。

 エンジンカバーも自前で。あの星がついているところがTRAVISなんだろうね?

 ここまでが滑走路側の展示機。続いて格納庫側の機体を。基本的に自衛隊機はこちら。

 厚木VP−6のP−3C#5001。ロービジカラー。昔はド派手な部隊マークをでかでかと描いていたもんだが・・・。ハイビジカラーの機体自体見かけなくなった。

 エンジンとパイロンを。

 正面やや右から。こうしてみると、やはり機体のラインは旅客機だな、と思ってしまう。L−188も見てみたい機体だ。

 お隣、入間402輸空隊のC−1#012。とてもよく見る機体なのに、なぜかついつい撮影している。天気の良い日にあの迷彩では機内は無茶苦茶温度上昇しているだろうな?リアカーゴドアは開いてるけど・・・

 C−1もう一枚。次期輸送機のC−Xも開発スタートしたことだし、この飛行機も撮り溜めし始めたほうがいいかな?

 遠路はるばる松島から来た、松島救難隊のUH−60J#573。

 ちょっと解り辛いが、左右の増槽の色が違う。右側は蒼っぽい。

 米陸軍のUH−60A#24451。

 海自の最新鋭掃海ヘリ、SH−60K#8409。SH−60Kは初めて見る機体。

 メインローターの先端の形状が特徴的。下方に向かって先端部のみ角度が変わっている。平面形も在来型とは異なる。おそらく、翼端失速とかその辺を考慮したものと思われるが・・・

 UH−1J#1896。お隣立川に常駐しているので日々見かける機体。ただ、エンジン排気口上部に見慣れないセンサーらしきものが増設されている。

 イロコイほどヘリっぽいヘリもないよなぁ?とか思ってしまうのだが。

 OH−6D#1213。カイユースも常連。こんなのでも5人乗れるんだから凄い。

 静浜からやってきたT−7#924。T−3に替わって配備が続けられている機種。T−3は今年で最後なので飛来を期待したのだが、結果はご覧の通り。あわよくば、彗星艦爆カラーの機体が来るかと思っていたのだが・・・

 たしかに、T−3よりもスマートになって性能向上がなされたような気がするな。去年はT−3とT−7は仲良く並んで展示されていた。

 これも常連中の常連、入間の総隊飛行隊のT−4#717。なぜか機首の機器室扉が開いていた。

 入間とは目と鼻の先なのにしっかり増槽を装備している。

 海自の連絡機LC−90#9305。

 真正面から。双発だけどとても小さな飛行機だ。

 百里救難隊のU−125A#3004。海上などで下を見ながら捜索飛行するので側窓の一部は上下に幅広のものが設置されている。ドア後ろの窓がそう。

 入間の飛行点検隊の機体と異なり、全身ロービジカラー。救難機なのだからむしろ派手な塗装の方がいい気がするが?

 ご当地、横田の374AW所属C−130E#2071。機内公開していた。この頃にはすでに人がわんさといたので機内には入らずじまい。

 C−130Eのエンジンアップ。言ってしまえば、P−3Cと同じエンジン。

 これもご当地、横田274AWのC−21A#40130。リアジェット45の軍用タイプだ。1984年に配備開始され87年に配備完了したと言っていたから、よく考えると結構飛んでる機体だ。

ここまでは一周目。一通りの機体を順番に廻ってきた。


以降、散発的に気に入った機体を。


 OA−10の177号機。ちょっと別角度から。廻ってくる間に乗降用のステアが引き出されていた。

 これも177号機。機体の反対側。30ミリ砲の突き出した砲身が特徴的。機体中心線からオフセットされた前脚も。良くも悪くも、A−10は現用の軍用機としては特徴的な部分が多い。先にあげた二点もそうだが、直線翼や、エンジンの配置、尾翼の形状等々・・・

 OSのF−16C、536号機。これもさっきとは別角度で。

 となりの2020号機。F−16は毎回参加機数が多い。今回も最多の4機。

 ZZのF−15C、538号機。自衛隊仕様のイーグルとは迷彩の色合いが異なる。やや濃い感じ。

 EA−6B#500の機首アップ。

 EA−6B右後ろから。

 おまけ。U−125と一緒に展示されていた装備。マーカーとかビーコン、照明弾。



 最後に、戦闘機の列線を。こうしてみると、人影はまばらに見えるが、開場一時間後の時点でこれ。昼過ぎには倍以上の人手になっていた。

 という感じで、今年の横田も多数の人手で賑わったようだ。天候は初日の土曜日の方が良かったようで、うきはの行った日曜はご覧のように雲が多くて光線状況がまちまちの状態だった。
 例によって高温で倒れた客がいるのかランプの奥まで救急車が入ってきたりして、これも例年の出来事かなぁ・・・・・・なんて。
 簡単だけど、以上レポート。

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