用語集「L」です

L1011:「える1011」:[航空]:(05/3/30更新)
エルテンイレブン、エルテンの通称をもつ米国ロッキード社製の三発ワイドボディ旅客機。正式な愛称は「トライスター」。世代的にはDC10、B747と並ぶ第3世代にあたる。それまでの常識だった各種スイッチのトグル式をやめ、プッシュ式にしたり、初の三軸エンジンを搭載するなど非常に革新的で優れた設計の飛行機だった。登場時、もっとも着陸条件の厳しいイギリス、ロンドンヒースロー空港に完全自動着陸できる唯一の飛行機だった。搭載エンジンを開発していたロールスロイス社の倒産などで、ライバルのDC10に対してセールスが振るわず、250機で生産終了になった。胴体の長いー1と短い長距離タイプのー500、−1の胴体長ながら航続距離を伸ばした−5、−10、−15、−100、−200、−250がある。日本では全日空がB777導入まで国内幹線、亜幹線、アジア路線に就航させていた。その他日本ではキャセイやエアランカが遅くまでL1011で乗り入れていたし、かつてはパンナムや、パンナムから移籍したユナイテッド、デルタが太平洋を越えてやってきていた。また、最近ではエアトランサットのチャーター便がカナダとの間で運航されたし、自衛隊関連のチャーター便でカンプチアエアラインの元全日空のL1011も飛来している。米軍関連ではまれにアムトランのL1011が横田や嘉手納にやってきているようだ。米国製機には似つかわしくない、ヨーロッパ製機のような丸みを帯びたデザインで今なおファンが多い。このトライスターのセールス失敗で、以後ロッキード社は旅客機製造から完全に撤退している。最新技術を盛りこんだ機体だったが、メーカー側が責任を問われるような大事故を起こしていないのは特筆すべきであろう。

LSE:「えるえすいー」:[鉄道]:(05/3/30更新)
昭和55年に登場した小田急7000形ロマンスカーのこと。NSE車3100形をベースに開発された11連接構造車体を持つ。3000形あさぎりの置き換えようとして御殿場線運用に対応して開発されたが、結果的には線内特急の増備用として用いられた。平成7年から9年にかけて改造され、塗装も10000形に準じたものとなった。なお、「LSE」とは「Luxury Super Express」の略である。

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